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大島・ハワイ島姉妹島盟約60周年記念行事について
7月28日から30日にかけて、ハワイ島のミッチ・ロス郡長をはじめとした7名の親善訪問団をお招きし、大島・ハワイ島姉妹島盟約60周年記念行事を開催しました。
大島とハワイ島は1962年に世界でも最も古い時期に姉妹島盟約を結んでおり、ハワイ郡長が来島されるのは1987年にダンテ・K・カーペンター郡長が来島されてから35年ぶりのことになります。
親善訪問団は訪問1日目、町役場を訪れ、これまでのハワイ島との交流やアンコ文化についてのパネル展示を見学したあと、椿園・新町亭、メモリアル公園を訪問しました。
メモリアル公園では野外ステージに設置されたハワイ寄贈のストーンベンチ、姉妹島盟約60周年記念碑を視察しました。最後に祈りの広場で親善訪問団、三辻町長、坂上町議会議長らによる黙とうが行われました。
訪問2日目は午前中にジオガイドによる島内案内が行われ、昼食は大島高校の生徒が考案し、ぶらっとハウスが商品化したハワイアン弁当が提供されました。
午後からは自然との共生や噴火等の災害対策について町との意見交換が行われ、同じ火山島であり観光を主産業としている両島の取組や課題について話し合われました。また、大島高校ハワイプロジェクトチームとの交流会も行われ、生徒によるハワイ島ヒロ高校との交流に関する発表のあと、ロス郡長と意見交換しました。
夕方からはメモリアル公園野外ステージにて姉妹島盟約60周年記念セレモニーが開催されました。
主催者である大島・ハワイ島親善交流協会の岡山正宏会長による歓迎の挨拶、親善訪問団の紹介のあと、前半の演目として「伊豆大島チアダンスチームWaves」、「大島ハワイアンフラチーム」、「元町明治会」により、ダンスや歌が披露されました。
式典では三辻町長、ロス郡長より祝辞があり、ロス郡長からは「大島の人はすばらしい。私たちは家族のようだ。60周年記念碑にも刻まれているとおり永遠にこの姉妹島関係が続くことを願っている。」との言葉をいただきました。
また、ハワイ郡議会、ハワイ日系人商工会議所からのメッセージがハワイ島日系人協会会長のドウェイン・ムカイ氏より伝えられ、大島町へ樹皮から作るハワイの伝統的な布「カパ」が贈呈されました。
つづいて、来場者の前で大島とハワイ島の姉妹島盟約に関する協定書の取り交わしが行われ、記念品として、町からは椿の殻を使った額縁、親善交流協会からは大漁旗と記念誌をハワイ郡へ贈呈し、ハワイ郡からは貴重なコアの木で作ったパドル、掛け時計をいただきました。
東ハワイキワニスクラブ会長(ハワイ島日系人商工会議所前会頭)トミー・ゴヤ氏からは2006年に大島からハワイへ返還されたハワイ王朝旗についてお話を伺うことができました。
式典後は、大島町の郷土芸能として、「里喜本社中」、「岡田手踊り保存会、岡田古歌保存会」による手踊りが披露され、最後に「御神火太鼓保存会」による総勢40名での太鼓が披露されると、ロス郡長らは立ち上がり拍手を贈っていました。
最終日となる30日は、岡田港で大勢の島民の皆さまにより親善訪問団を盛大に見送りました。3日間天候にも恵まれ、沢山の皆さまのご協力のもと記念行事を終えることができました。