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5.クロアワビ Nordotis discus (REEVE 1846) |
伊豆諸島での分布は八丈島までみられますが、漁獲は大島泉津・岡田周辺が主体です。八丈島では1967-1974年間に11個体が確認されましたが、その後人工種苗の放流が行われたため天然の生息状況は不明です。 |
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クロアワビはメガイアワビ、マダカアワビにくらべて一番浅いところに生息しており、その動きも活発です。トコブシと同じような波のあたる厳しい環境に生息しているためと思われます。
漁業者はその肉の色からクロアワビを”クロ”、メガイアワビを”アカ”と呼んでいます。また、クロアワビがもっとも高価です。 |
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6.エゾアワビ Nordotis discus hannai (INO 1951) |
分布は北海道南部から東北地方、クロアワビの寒冷地方型で暖かい海域に移殖するとクロアワビ型になります。大島には北海道と宮城県綾里崎より1961年3,000kg、1962年2,000kg、1963年3000kgを移殖、殻長5-7cmが2年後に10-13cmに成長しました(倉田 1966)。その後エゾアワビ型のものの採集記録はありません。 |
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エゾアワビ
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