トッピック ツタノハガイ科2

4 オオベッコウガサ Cellana testudinaria (LINNAEUS)
 小笠原で採集の記録(堀越増興 1963)があるが、著者は採集していません。
オオベッコウガサ(奄美大島産・SL:77.7mm)
オオベッコウガサ(裏)
5 ベッコウガサ(ベッコウガイ) Cellana grata (GOULD)
 伊豆諸島の波の荒い岩礁に生息、殻高は約20mmと高い。著者は式根島で大型個体を多数生息するのを観察し、一部を民宿に持ち帰り味噌汁で食べましたが、残念ながら軟体部は硬く不味でした。写真の標本は式根島産(殻長40.9mm、殻幅30.9mm、殻高18.8mm)。
6 アミガサ Cellana stearnsi (PILSBRY)
 原色日本貝類図鑑(平瀬信太郎 1954)に和歌山県産が図示されています。ベッコウガサに比べ、殻高は高く、殻表の放射肋は強く著しい。むしろ外観はカサガイに似ています。
肥後俊一他(1993)は、本種をベッコウガサと同種としています。
写真の標本は小笠原産(殻長64.3mm、殻幅50.4mm、殻高30.2mm)。
アミガサの裏(左)と表(右)
カサガイ(左)とアミガサ(右)の比較




トップへ
トップへ
戻る
戻る