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百日咳について

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年5月20日更新

百日咳について

百日咳が流行しています。

全国的に患者報告数が増加しており、東京都では2025年に入ってから5月11日まで約1150件の報告がありました。2024年の東京都における年間報告数である400件を既に上回り、去年に比べて急速に報告数が増えています。大島町(島しょ部)ではまだ届出はありませんが、今後さらに流行が拡大する可能性もあるため、十分な注意が必要です。

乳児に感染すると重症化する恐れもありますので、予防接種など早めの対策をお願いします。​

百日咳とは

百日咳は、百日咳菌による急性の気道感染症です。激しい咳を伴う病気で、どの年代でもかかりますが、子どもが中心で、近年は特に5歳以上10歳未満の患者の増加がみられます。1歳以下の乳児、特に生後6ヶ月以下の子どもは重症化しやすいため、注意が必要です。

症状

百日咳菌の感染によって起こる呼吸器感染症です。潜伏期間は7~10日で症状は3期に分かれます。

1.カタル期(約2週間):風邪症状に始まり、徐々に咳が強くなっていきます。

2.痙咳(けいがい)期(約2~3週間):短い咳が連続的に起こり、咳の終わりに大きく息を吸い込み、痰を出しておさまるという症状を繰り返します。

3.回復期(約2~3週間):激しい咳は徐々に治まり、時折、発作性の咳があります。

乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止と重篤となる場合があります。合併症としては肺炎や脳炎があります。

また、成人の百日咳では咳が長期にわたって持続するものの、典型的な症状がみられないため診断が見逃されやすく、感染源となって周囲へ感染を拡大してしまうこともあるため、注意が必要です。

感染経路

主に患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌による感染(飛沫感染)や、患者と接触したりすることによる感染(接触感染)とされています。

予防対策

百日咳の予防には、ワクチン接種(五種混合ワクチン)が有効です。生後2カ月から予防接種法に基づく接種が受けられますので、計画的に接種しましょう。

子どもの予防接種について


予防接種による免疫効果は4~12年で減弱します。最終接種後、時間経過とともに、接種歴がある人も感染することがあります。

また、手洗い、マスク着用、咳エチケットなどの基本的な感染対策も重要です。

感染症対策

 

外部リンク

厚生労働省 百日咳

東京都感染情報センター 百日咳の流行状況(東京都 2025年)

国立健康危機管理研究機構 百日咳