書
                  曹洞宗海光山 福聚寺
                   住職
 井島 柏石 師

【意味】

    飾り気がなく、まじめなこと。
    強くすこやかで(心が)しっかりしていること。


[解釈]
                      
 人間は本来、無一物(何一つもっていない)であり、生まれてくる時は皆裸である。
 そのうち内面的、外面的に多くのものが身についてくる。しかし、必要なもの、不必要なもの、いろいろと身についてしまうので、そこで、自己を見直さねばならない。

 本当の自分とは何か?

 自己を余計なもので飾りつけること無く、本来の自分を養い、磨いていくことに努めねばならない。そして本当の己自身で何事にもぶつかっていける強い心と体を身につけることが、人間にとって大切な課題なのだ。

 人間は、本来無一物ゆえに無尽蔵(つきることがない)である。


〈掲げるにあたって〉

 今の子どもたちに、そしてこれからの子どもたちに、つまり二中生にとって何が大切であるか。
 それは、勉強もスポーツも頑張り抜くこと。自分をしっかりもって、まわりに動かされることなく、たゆまずに人生を力強く歩める、そんな人間に育ってほしいと願うからである。とりわけ昨今の社会を見るとまさに質実剛健の人となってほしいと願うのである。
 
 よって、二中は質実剛健の気風をつくりあげ、日々の教育活動に邁進していく。

 卒業生も質実剛健の気風を学校およびこ後輩たちに託し、母校の発展を騒い、ここにその記念品としてこの看板を送ることとなった。卒業生の手により刻まれた看板は各教室に、そしてあとの一枚は玄関に掲げられ半永久的に二中の顔となることでしょう。